屋根勾配計算
寸勾配・角度・パーセントを相互に換算し、同じ勾配から垂木の長さと屋根面積を求めます。
角度
- 角度
- 21.8°
- パーセント勾配
- 40%
- 寸勾配
- 4寸
- 立ち上がり:水平距離
- 1 : 2.5
- 伸び率
- 1.077水平距離1mあたりの垂木の長さ(m)
垂木の長さと屋根面積
外壁の外側から棟の中心までです。切妻屋根なら建物の幅の半分です。
真上から見た屋根の面積で、軒の出を含めます。
垂木の長さと屋根面積
- 垂木の長さ(軒の出を除く)
- 4.31m
- 屋根面積
- 86.2m²
計算結果は目安です。購入や施工の前に、製品の表示と、お住まいの地域の建築ルールを確認してください。
要点
寸勾配は、水平距離10寸(1尺)に対する立ち上がりを寸で表したものです。角度はarctan(寸数÷10)で求め、4寸勾配はarctan(0.4)=21.80°、パーセント勾配では40%です。垂木の長さは水平距離に伸び率√(1+(寸数÷10)²)を掛けて求め、4寸勾配で水平距離4mなら4×1.077=4.31mです。
屋根勾配計算の使い方
- 勾配がわかっている形式を選びます。図面の寸勾配、角度計で測った角度、パーセント、または自分で測った立ち上がりと水平距離(実測値)から選べます。
- 値を入力すると、角度、パーセント勾配、寸勾配、立ち上がりと水平距離の比、伸び率がすぐに更新されます。
- 垂木の長さは、外壁の外側から棟の中心までの水平距離を入れると求まります。屋根面積は、軒の出を含めて真上から見た面積(水平投影面積)を入れると求まります。
寸勾配から角度を求める計算式は?
角度は、寸数を10で割った値の逆正接(arctan)で求めます。寸勾配は水平距離10寸(1尺)に対して何寸立ち上がるかを表し、4寸勾配なら水平1mで0.4m上がります。比なので、mでもmmでも同じ値になります。パーセント勾配は、立ち上がり÷水平距離に100を掛けた値です。
伸び率は、水平距離を1としたときの斜辺の長さです。水平距離に掛けると垂木の長さ、水平投影面積に掛けると屋根面積になります。
n寸勾配の立ち上がり ÷ 水平距離 = n ÷ 10角度 = arctan(立ち上がり ÷ 水平距離)パーセント勾配 = 立ち上がり ÷ 水平距離 × 100伸び率 = √(1 + (立ち上がり ÷ 水平距離)²)垂木の長さ = 水平距離 × 伸び率屋根面積 = 水平投影面積 × 伸び率寸勾配の早見表:角度・パーセント・伸び率
下の値はすべて上の式で計算したもので、角度は小数第2位、パーセントは小数第1位、伸び率は小数第4位に丸めています。
| 寸勾配 | 角度 | パーセント | 伸び率 |
|---|---|---|---|
| 0.5寸 | 2.86° | 5.0% | 1.0012 |
| 1寸 | 5.71° | 10.0% | 1.0050 |
| 1.5寸 | 8.53° | 15.0% | 1.0112 |
| 2寸 | 11.31° | 20.0% | 1.0198 |
| 2.5寸 | 14.04° | 25.0% | 1.0308 |
| 3寸 | 16.70° | 30.0% | 1.0440 |
| 3.5寸 | 19.29° | 35.0% | 1.0595 |
| 4寸 | 21.80° | 40.0% | 1.0770 |
| 4.5寸 | 24.23° | 45.0% | 1.0966 |
| 5寸 | 26.57° | 50.0% | 1.1180 |
| 5.5寸 | 28.81° | 55.0% | 1.1413 |
| 6寸 | 30.96° | 60.0% | 1.1662 |
| 7寸 | 34.99° | 70.0% | 1.2207 |
| 8寸 | 38.66° | 80.0% | 1.2806 |
| 9寸 | 41.99° | 90.0% | 1.3454 |
| 10寸(矩勾配) | 45.00° | 100.0% | 1.4142 |
計算例
4寸勾配の切妻屋根の垂木と屋根面積
建物の幅が外壁の外側どうしで8m、4寸勾配の切妻屋根とします。垂木の水平距離は幅の半分の4mです。4寸勾配の伸び率は1.077なので、垂木の長さは4×1.077=4.31mで、ここに軒の出の分を足します。
軒の出を含めて真上から見た屋根の面積が80m²なら、屋根面積は80×1.077=86.2m²です。坪に直すと約26.1坪(1m²=0.3025坪)です。屋根材は水平投影面積ではなく屋根面積で数え、ロス分はメーカーの資料に従って足します。
角度計で測った屋根の寸勾配
角度計を屋根面に当てて26.5°と出たら、「角度」を選んで26.5と入力します。寸勾配は4.99寸、パーセント勾配は49.9%と表示されるので、5寸勾配の屋根とわかります。
スレートや金属屋根は何寸勾配から葺ける?
屋根材ごとにメーカーが対応勾配を示しています。ケイミューの製品情報では、平形屋根用スレートの一例が2.5寸(14.04°)以上、鋼板製屋根の一例が2寸(11.31°)以上、軽量セメント瓦の一例が2.5寸〜10寸(寄棟は2.5寸〜8寸)です。
同じ種類の屋根材でも製品によって対応勾配は異なり、地域と勾配によって下葺材の仕様や最大流れ長さも変わります。使う製品の設計施工マニュアルで確認してください。構造にかかわる工事や建築確認などの手続きが必要な工事では、法令と専門家の判断を優先してください。
よくある質問
4寸勾配は何度?
4寸勾配は21.80°です。水平10に対して4立ち上がるので、立ち上がり÷水平距離は0.4で、arctan(0.4)=21.80°になります。パーセント勾配では40%、伸び率は1.0770で、水平距離1mあたり垂木は約1.08mになります。
寸勾配と角度はどう換算する?
寸勾配を角度にするには、寸数を10で割ってarctanを取ります。5寸勾配ならarctan(0.5)=26.57°です。角度から寸勾配を出すには、角度のtanに10を掛けます。30°ならtan(30°)×10=5.77で、約5.8寸勾配です。関数電卓ではtan⁻¹キーで角度を求められます。
矩勾配は何度?
矩勾配(かねこうばい)は10寸勾配のことで、角度は45°です。水平距離と立ち上がりが同じ長さになり、パーセント勾配では100%です。伸び率は1.4142なので、屋根面積は水平投影面積の約1.41倍になります。
屋根面積は建物の面積より何%大きい?
水平投影面積に伸び率を掛けた分だけ大きくなり、4寸勾配なら7.7%大きくなります。3寸勾配で4.4%(伸び率1.0440)、5寸勾配で11.8%(1.1180)、6寸勾配で16.6%(1.1662)です。水平投影面積には軒の出を含めて計算します。
寄棟屋根も伸び率で屋根面積を出せる?
すべての屋根面が同じ勾配なら、寄棟屋根でも水平投影面積×伸び率で屋根面積全体が求まります。どの面も同じ角度で傾いているため、面ごとに同じ倍率で大きくなるからです。ただし隅棟や谷は斜めに走るので、その長さは垂木より長くなります。
出典
- ケイミュー, コロニアルクァッド|屋根材 (2026年10月19日確認)平形屋根用スレート、対応勾配2.5寸以上。地域と勾配により下葺材仕様と最大流れ長さが異なる。
- ケイミュー, スマートメタル|屋根材 (2026年10月19日確認)鋼板製屋根、対応勾配2寸以上。
- ケイミュー, 雅|屋根材 (2026年10月19日確認)樹脂繊維混入 軽量セメント瓦、対応勾配2.5寸〜10寸、寄棟2.5寸〜8寸。
- 林野庁, 森林・林業統計要覧2025 付表 単位換算表 (2026年10月19日確認)1寸=0.030303m、1尺=10寸、1m²=0.30250坪。
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