タイルの枚数計算
床や壁の面積とタイルの大きさ、目地幅、張り方から、買うべき枚数と箱数、目地材の袋数を求めます。
実寸法で計算します。「300角」などの呼び名は目地を含めた目地共寸法です。
目地共寸法から実寸法を引いた値が目安です(300−295=5mm)。
枚数と箱数
- 購入する枚数
- 119面積分108枚+ロス分11枚(ロス率10%)
- 箱数
- 12120枚(1箱10枚入り)
- タイルを張る面積
- 9.72m²目地を含めたタイル1枚分は0.09m²
入数とロス率
カタログの「枚/ケース」の数です。一覧からLIXILの内床タイルを選ぶと、そのカタログの入数に変わります。
カットや割れに備えた割増です。張り方を選ぶと変わり、手で書き換えられます。
目地材
カタログに書かれた厚さです。一覧のタイルを選ぶと、LIXILのカタログ値に変わります。
目地材の比重と割増
練り上がった目地材の比重です。kg/Lと同じ値になります。
初期値の10%は仮の値です。
- 必要な目地材
- 5.87kg0.55kg/m²、割増10%込み
- 袋数
- 2 × 4kg
計算結果は目安です。購入や施工の前に、製品の表示と、お住まいの地域の建築ルールを確認してください。
要点
タイルの必要枚数は、床面積を目地を含めたタイル1枚分の面積で割り、ロス分を足して切り上げて求めます。3.6m×2.7m(9.72m²)の床に300角タイル(実寸295mm、目地5mm)を張ると、1枚分は0.3m×0.3m=0.09m²なので108枚で覆えます。ロス率10%を足して119枚、10枚入りの箱なら12箱です。
タイルの枚数計算の使い方
- 「長さ×幅」を選び、床や壁の長さと幅をmで入力します。L字形の部屋は長方形に分け、「区画を追加」で足します。面積がわかっている場合は「面積」を選びます。
- 「タイルの大きさ」から選ぶか、「その他の大きさ」を選んでカタログの実寸法を入力します。次に目地幅と張り方を選びます。
- 「入数とロス率」を開き、カタログの入数(枚/ケース)を入れます。ロス率は張り方に合わせて変わるので、施工者の数字があれば書き換えます。
- 目地材は、タイルの厚さを入れて袋の大きさを選びます。比重と割増は「目地材の比重と割増」で変えられます。
タイルの必要枚数の計算式は?
タイル1枚が占める面積は、実寸法に目地幅を1本分ずつ足した大きさです。300角(実寸295mm)を目地5mmで張ると、1枚分は300mm×300mm=0.09m²で、カタログの目地共寸法と同じになります。床面積をこの値で割り、ロス分を足して、枚数と箱数をそれぞれ切り上げます。
目地材の量は、1m²あたりの目地の長さ、目地幅、深さ(タイルの厚さ)、目地材の比重で決まります。下の式は目地材メーカーがデータシートに載せている計算式です。初期値の比重1.8は、LIXILの床用目地材の標準使用量(300角、目地幅5mm、厚さ10mmで約0.6〜0.8kg/m²)をこの式に当てはめたときの下限で、上限の0.8kg/m²は比重2.4にあたります。
面積 = 長さ × 幅(区画ごとに足す)タイル1枚分の面積 = (タイルの長さ + 目地幅) × (タイルの幅 + 目地幅)枚数 = 面積 ÷ タイル1枚分の面積購入枚数 = 枚数 × (1 + ロス率 ÷ 100)、切り上げ箱数 = 購入枚数 ÷ 1箱の入数、切り上げ目地材(kg/m²) = (L + W) ÷ (L × W) × 目地幅 × 目地の深さ × 比重(L、W、目地幅、深さはmm)床タイルは1m²あたり何枚?大きさ別の早見表
上の式で計算した値です。実寸法は300角が295×295mm、600×300が600×298.5mm、ほかは呼び寸法と同じです。目地幅はすべて5mm、目地材の比重は1.8、9.72m²分はロス率10%込みです。厚さ(300角9.0mm、600角と600×300は9.7mm、1200×600は10.3mm)と1箱の入数(順に10枚、4枚、8枚、2枚)はLIXILの内床タイルのカタログ値です。
| タイル | 1m²あたり | 9.72m²分 | 目地材(1m²あたり) |
|---|---|---|---|
| 300角 | 11.11枚 | 119枚・12箱 | 0.55kg |
| 600角 | 2.73枚 | 30枚・8箱 | 0.29kg |
| 600×300 | 5.45枚 | 59枚・8箱 | 0.44kg |
| 1200×600 | 1.37枚 | 15枚・8箱 | 0.23kg |
目地材の量は割増を含みません。目地幅や厚さを変えると、目地材の量はそれに比例して変わります。
計算例
3.6m×2.7mの洋室の床に300角タイル
床面積は3.6×2.7=9.72m²(約2.94坪)です。300角(実寸295mm)を目地5mmで張ると1枚分は0.09m²なので、ちょうど108枚で覆えます。芋目地でロス率10%を足すと119枚、10枚入りの箱で12箱(120枚)です。
厚さ9mmのタイルで比重1.8とすると、目地材は1m²あたり0.55kg、床全体で5.34kgです。割増10%を足すと5.87kgなので、4kg袋なら2袋、8kg袋なら1袋です。このタイルのLIXILの製品ページでは、セメント系目地材イナメジの使用量を0.5〜0.7kg/m²としており、計算結果はその範囲に入ります。
L字形のLDKに600×300タイルを馬目地で
L字を2つの長方形に分けます。4.5m×3.6mと2.7m×1.8mで、16.2+4.86=21.06m²です。一覧から「600×300(実寸600×298.5mm)」を選び、目地幅を3mmにすると、1枚分は603mm×301.5mm=0.1818m²で、115.8枚で覆えます。
馬目地のロス率の初期値は10%なので、購入枚数は128枚、8枚入りで16箱です。一覧から選ぶと厚さに9.7mm、入数に8枚が入るので、目地材は1m²あたり0.26kg、割増込みで6.09kgなので、4kg袋2袋か8kg袋1袋です。
目地共寸法と実寸法、どちらで計算する?
実寸法に目地幅を足して計算します。LIXILのカタログでは、300角の床タイルが目地共寸法300×300mm、実寸法295×295mmと書かれていて、差の5mmが目地幅です。実寸法295mmに目地5mmを足せば、1枚分はちょうど300mm角になります。カタログの「あたり枚数」11.5枚/m²は、実寸法295mm角の面積0.087m²で1m²を割った値と一致し、目地は含みません。目地5mmを含めると11.11枚/m²です。
目地共寸法の300mmを実寸法として入力し、さらに目地5mmを足すと、1枚分が305mm角になります。9.72m²の床では購入枚数が115枚と出て、正しい119枚より4枚足りません。目地材の量も実寸法と目地幅から求めるので、カタログの実寸法を入力してください。
広い床では伸縮調整目地をどこに入れる?
3〜4m未満の間隔で入れ、伸縮調整目地で囲まれた面積を10m²以下にします。LIXILの屋内床・屋外床タイル設計・施工マニュアルは、床タイルを湿式で張るときの目安としてこの数字を挙げ、伸縮目地幅を10mm以上かつ下地の伸縮目地幅以上とし、コンクリート下地では下地の伸縮目地とタイル面の伸縮調整目地を必ず合わせるとしています。
合板下地の居室床でも、LIXILの床用目地材スーパークリーン インテリアフロアⅡの施工説明書は、床暖房の面積が広いときは3〜4m間隔でシーリング目地をとるよう求めています。9.72m²の洋室は10m²に収まりますが、21.06m²のLDKを湿式で張る場合や広く床暖房を入れる場合は、伸縮調整目地の位置を割付の段階で決め、張り方や枚数もその割付に合わせてください。
よくある質問
6畳の床にタイルは何枚必要?
300角タイルなら119枚が目安です(ロス率10%込み)。3.6m×2.7m=9.72m²の床を実寸295mm・目地5mmの300角で張ると、ちょうど108枚で覆え、10%を足して119枚、10枚入りで12箱です。不動産広告の6畳は1畳1.62m²以上の壁心面積で数えた広さなので、実際の床の内側の寸法を測って入力してください。
1坪にタイルは何枚?
300角タイルなら1坪(約3.31m²)に36.7枚で、ロス率10%を足すと41枚です。1坪は400/121m²なので、目地を含めた300角1枚分の0.09m²で割ると36.7枚になります。600角(目地5mm)なら1坪に9.0枚、ロス分を足して10枚です。
目地材は1m²あたり何kg必要?
300角・目地幅5mm・厚さ9mmなら約0.55kg/m²です(比重1.8の場合)。目地材の量は(L+W)÷(L×W)×目地幅×深さ×比重で求まり、タイルが小さいほど、目地が広く深いほど増えます。600角(厚さ9.7mm)なら同じ目地幅で0.29kg/m²です。購入するときは練り残しや清掃の分を足します。
タイルのロス率は何%見込む?
芋目地や1/3ずらし、馬目地なら10%が目安です。オーストラリアのタイルメーカーJohnson Tilesは、カットとロス分に10%を足すよう案内しています。斜め張り15%、ヘリンボーン20%はこの計算ツールの初期値で、規格や基準の数字ではありません。施工者の数字があれば、そちらに書き換えてください。
タイルは1箱に何枚入っている?
LIXILの内床タイルでは、300角が10枚、600角が4枚、600×300が8枚、1200×600が2枚入りです(カタログの「枚/ケース」)。入数は商品ごとに違うので、買うタイルのカタログで確かめて「1箱の入数」に入れてください。一覧からこれらのタイルを選ぶと入数は自動で入ります。箱単位で買う場合は、購入枚数を入数で割って切り上げます。
目地幅は何mmにする?
使う目地材の適用目地幅に収まる幅にします。LIXILの目地材では、内装用のスーパークリーン バス・トイレが1〜5mm、セメント系のイナメジが3〜15mm、床用のスーパークリーン インテリアフロアⅡが2〜6mmです。300角(実寸295mm)は目地5mmで300mmピッチになり、カタログの目地共寸法と揃います。
出典
- LIXIL, カスティージョプロ 内床タイプ(タイル建材 プロダクトサーチ) (2026年10月19日確認)300mm角平:実寸法295×295、目地共寸法300×300、厚さ9.0mm、あたり枚数11.5枚/m²、10枚/ケース。関連部材の目地材イナメジ0.5〜0.7kg/m²。
- LIXIL, ストラタス 内床タイプ(タイル建材 プロダクトサーチ) (2026年10月19日確認)600角(600×600、9.7mm、4枚/ケース)、600×300角(600×298.5、9.7mm、8枚/ケース)、1200×600角(10.3mm、2枚/ケース)。
- LIXIL, 内装用防汚目地材 スーパークリーン バス・トイレ (2026年10月19日確認)8kg紙袋・4kg紙袋・0.5kg袋、適用目地幅1〜5mm、主成分セメント・骨材。
- LIXIL, イナメジ (2026年10月19日確認)20kg紙袋、適用目地幅3〜15mm、主成分セメント・骨材。
- LIXIL, スーパークリーン インテリアフロアⅡ 施工説明書(目地材の取扱説明書集) (2026年10月19日確認)標準使用量 約0.6〜0.8kg/m²(300mm角、目地幅5mm、厚さ10mm)、適用目地幅2〜6mm。
- LIXIL, 屋内床・屋外床タイル 設計・施工マニュアル (2026年10月19日確認)伸縮調整目地:設置間隔3〜4m未満、囲まれた面積10m²以下、伸縮目地幅10mm以上。
- 不動産公正取引協議会連合会, 不動産の公正競争規約(表示規約・同施行規則) (2026年10月19日確認)施行規則第9条(16):畳数で表示する場合、1畳あたり1.62m²(壁心面積を畳数で除した数値)以上。
- Cégécol(Sika France), CARROJOINT PREMIUM fiche technique (2026年10月19日確認)目地材の使用量の計算式 (L + l) × 目地幅 × 深さ × 比重 ÷ (L × l)。
- Johnson Tiles(オーストラリア), FAQs (2026年10月19日確認)カットとロス分に10%を足す目安。
誤りを見つけたときは
使った数値と、どんな結果になると考えていたかを教えてください。いただいたメッセージはすべて読んでいます。 お問い合わせ